【理学療法士をやめたい】理学療法士の未来は大丈夫?キャリアの選択肢を解説

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理学療法士をやめたい

――そう感じているあなたへ。

「このまま理学療法士として働き続けていいのだろうか」

「10年後も今と同じ働き方をしている自分が想像できない」

「辞めたいと思うなんて、自分は甘えているのではないか」

こうした悩みや不安を抱えている理学療法士は、決して少なくありません。実際に私たちのもとにも、20代〜30代前半の方から多くの相談が寄せられています。

一見安定しているように見える医療職ですが、その裏側には 激務・キャリアの閉塞感・将来性への不安 が潜んでおり、理学療法士を辞めたいと考えるのはごく自然なことなのです。


目次

理学療法士をやめたい理由とは?

現場でよく耳にする声を整理すると、以下のような理由が挙げられます。

1. 収入の頭打ち

理学療法士の平均年収は約400万円台といわれます。新卒時は一般企業より高めに感じる人もいますが、その後の昇給幅は小さく、30代・40代になっても大きな伸びが期待できません。

こうした声は珍しくありません。
特に保険制度の改定により診療報酬が厳しくなり、病院や施設の経営も人件費を抑えざるを得ない状況が続いています。

「努力しても収入は頭打ち」 という現実が、辞めたい気持ちを後押ししています。

2. 体力的・精神的な負担

理学療法士の仕事は、患者さんを支えるやりがいのある仕事ですが、実際には想像以上に体力が求められます。

担当患者数が多く、1日に10人以上のリハビリを行う

高齢の患者さんを支えるため、腰や肩に負担がかかる

休日返上で研修や勉強会に参加しないと取り残される不安

こうした日常が積み重なり、「まだ20代なのに慢性的な腰痛」「精神的に限界で現場に行くのが怖い」という声も少なくありません。

また、患者さんの回復が思うように進まなかったり、家族から過度な期待を寄せられたりと、精神的なプレッシャーも大きいのです。

「やりがいはあるけど、身体と心がもたない」 という状況が退職を考えるきっかけになります。

3. キャリアの先が見えない

理学療法士のキャリアパスは限られています。多くの場合、病院や施設に勤務し、経験を積んで主任・係長・科長へと進む流れですが、その先は大きく広がりません。

管理職になっても給与の伸びは小さい

研究職や教育職を目指すには大学院進学などが必要でハードルが高い

独立開業の道が閉ざされているため、自分の裁量で働くのが難しい

そのため、
「このまま一生現場で体を酷使し続けるのか」
「管理職になっても業務は増えるのに収入は大きく変わらない」

といった閉塞感に陥りやすいのです。

「将来像を描けない」 ことが、大きな不安材料になっています。

4. 価値観のズレ

医療現場はチームで患者さんを支えるため、医師や看護師、同僚との連携が欠かせません。しかしその中で、価値観のズレや人間関係のストレスを感じる人も多いです。

「もっと患者さんに寄り添ったリハビリをしたいのに、上司からは効率重視の指示が出る」

「医師の方針と自分の考えが合わず、納得できないまま施術を続けることになった」

「職場の雰囲気が上下関係に厳しく、相談しづらい」

このように「自分が理想とするリハビリ」と「現場の現実」とのギャップに悩み、辞めたい気持ちにつながるケースも少なくありません。

5. 私生活との両立が難しい

「平日は忙しく、土日は研修でつぶれる」という生活を送る理学療法士は珍しくありません。

プライベートの時間が取れず、結婚や出産、趣味の時間を犠牲にしてしまうこともあります。

特に女性の場合は、ライフイベントとの両立に悩む声が多いです。

「産休・育休を取れても、復帰後に夜遅くまで残業が続き、家庭との両立が難しい」

といった声もあり、結果的に退職を選ぶ人もいます。

「一生この働き方を続けるのは無理」 という気づきが、キャリアチェンジの大きなきっかけになります。


辞めたいと思うのは甘え?答えはNO

「辞めたい」

と口にすると

「忍耐力がないのでは」

「続けられないのは自分だけ?」

と不安になる方もいます。ですが、それは間違いです。

辞めたいと感じるのは、

未来に敏感である証拠

違和感を見逃さない力を持っている

現場で心身をすり減らし続けて燃え尽きるよりも、早い段階で「働き方を変えたい」と気づく方が、ずっと前向きです。


理学療法士を辞めた人はどうしてる?転職後のキャリア例

柔道整復師へ転職

整骨院や接骨院で患者さんに直接アプローチできる仕事です。

保険診療と自費施術を組み合わせることで、幅広い治療を実現できます。

「将来は開業したいと考えていましたが、理学療法士では難しいと感じ転職。柔道整復師になってからは、治療だけでなく経営にも関われて、やりがいが大きくなりました。」
(28歳・男性・元理学療法士)

鍼灸師へ転職

美容鍼灸や自律神経のケア、女性特有の不調改善など、今の時代に合った分野で活躍できるのが魅力です。

完全予約制の院も多く、プライベートとの両立もしやすいです。

「整形外科ではできる治療が限られていたので転職を決意。今は女性専門の鍼灸院で、PMSや自律神経ケアを担当しています。患者さんとの距離が近く、充実感を持って働けています。」
(30歳・女性・元理学療法士)

このように、理学療法士のスキルは決して無駄にならず、新しい分野で即戦力として評価されるケースが多いのです。


理学療法士をやめたい人が知っておくべき3つのポイント

1. スキルは無駄にならない

理学療法士として培った専門知識や経験は、決して捨てる必要はありません。

解剖学・運動学の理解 → 柔道整復師や鍼灸師の臨床現場でも即戦力

リハビリで培った観察力 → 患者さんの小さな変化を見抜ける力は、美容や予防医療でも活かせる

信頼関係を築くコミュニケーション力 → 医療だけでなく接客や教育分野でも評価される

たとえば、鍼灸師に転職した元理学療法士の方は「患者さんの姿勢や歩き方を見ただけで体の不調を推測できるのは、理学療法士時代に培った力だ」と話しています。
つまり、辞めることでゼロになるのではなく、キャリアの形を変えて強みに変換できるのです。

2. 20代〜30代前半は転職のチャンス

転職を考えるなら、若いうちの方が有利です。理由は3つあります。

体力がある → 新しい分野での学習や実習に積極的に取り組める

吸収力が高い → 東洋医学や経営知識など、未知の分野もスムーズに学べる

柔軟にキャリアを描ける → 「まだ若いからやり直しが効く」という環境の追い風がある

    実際に、20代で柔道整復師に転身した方は「30代になってからよりも早く経験を積めて、今は院長を任されている」と話しています。
    逆に「もう少し早く動けばよかった」と後悔する人も多いため、行動は早い方が選択肢が広がるのです。

    3. 働き方と収入のバランスを整理する

    「理学療法士を辞めたい」と思ったときに大切なのは、ただ現状から逃げるのではなく、自分が何を大事にしたいかを言葉にすることです。

    やりがいを重視する → 患者さんとじっくり向き合える鍼灸師が合うかもしれません

    収入を増やしたい → 自費診療や独立開業が可能な柔道整復師を目指す道もあります

    自由度を求める → 完全予約制や美容系に強い鍼灸院なら、ワークライフバランスを取りやすいです

    たとえば「収入を安定させたい」と思っていたのに、やりがいばかりを求める転職先を選んでしまうと、再び不満を抱える可能性があります。
    逆に「働き方を改善したい」のに、給与だけを優先すると、生活リズムが整わず結局続かないことも。



    まとめ|「理学療法士をやめたい」は逃げではなく前向きな選択

    理学療法士をやめたいと思うのは、甘えでも逃げでもありません。


    それは「自分の未来を真剣に考えているからこそ生まれる感情」です。

    資格や経験は必ず武器になります。あとはそれを どう活かすか を考えるだけです。

    不安を抱えたまま立ち止まるより、まずは行動してみませんか?
    あなたらしいキャリアを、一緒に見つけていきましょう。

    「辞めたいけど、どう動けばいいか分からない」

    という方も安心してください。

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