「理学療法士をやめたい」と感じるのは、甘えでも逃げでもない
「このまま理学療法士として働き続けていいのだろうか」
「思い描いていた未来と何かが違う気がする」
20代の理学療法士として現場に立っていると、ふとそんな疑問が頭をよぎる瞬間はありませんか?
理学療法士は国家資格を持つ専門職であり、多くの方が誇りをもって患者さんと向き合っています。しかし、その一方で――
こういった悩みを抱えてしまう人は、年々増加しています。
実際、当社に転職相談に来られる理学療法士の方の中には
「辞めたことで人生が前向きになった」
「ようやく自分らしい働き方が見つかった」
と語る人も少なくありません。
理学療法士の資格や経験を持つことは決して無駄にはなりません。
むしろ、その知識や技術を活かして新しい道へ進んでいくことができます。この記事では、実際に転職を経験した方々のリアルな声をもとに「辞めてよかった」と感じる理由や、次のキャリアとして注目されている 柔道整復師・鍼灸師 への転職について詳しくご紹介します。

【ケース①】働き方の自由度が広がった:理学療法士→鍼灸師へ
ある20代の男性は、病院勤務の理学療法士として2年目を迎えた頃に違和感を抱くようになりました。
病院での理学療法士のキャリアは、どうしても 勤務先の選択肢が限られる という現実があります。
急性期病院、回復期リハビリテーション病院、介護施設…。もちろんそれぞれにやりがいや役割はありますが、多くの人が「同じ環境でずっと働き続けられるだろうか」と悩むのです。
この男性はもともと東洋医学に関心があったこともあり、思い切って鍼灸師の資格取得を決意。数年間の学びを経て、現在は美容鍼灸院で勤務しています。
完全予約制・土日休みの職場で、仕事とプライベートを両立しながら、自分のペースで患者さんと向き合える環境を手に入れました。
理学療法士では「病院や施設」が主な就職先になるのに対し、鍼灸師は 美容、予防医療、自律神経ケア、女性特有の不調ケア など、時代に合わせて活躍できるフィールドが幅広いのが大きな魅力です。

【ケース②】治療の自由度が上がった:理学療法士→柔道整復師へ
別の20代の女性は、整形外科クリニックで働いていた理学療法士でした。
しかし、日々の業務の中で「もっと患者さんと向き合いたい」という想いとは裏腹に、マニュアルに沿った治療と医師の指示に縛られる現実にストレスを感じるようになったといいます。
そこで彼女が選んだのは、柔道整復師へのキャリアチェンジ。現在は整骨院で施術者として勤務し、患者さん一人ひとりの症状に合わせて 自分の判断で治療プランを組み立てる ことができています。
柔道整復師は保険診療をベースにしながらも、自費施術を組み合わせることで治療の幅を広げられる点が魅力。リハビリや徒手療法の経験を持つ理学療法士にとっては、スキルを活かしやすくやりがいを感じやすい職種です。
理学療法士と柔道整復師・鍼灸師の違いを比較
理学療法士も柔道整復師・鍼灸師も、いずれも「身体に関わる専門職」であり、患者さんの健康回復を支える重要な存在です。ただし、資格制度や働き方、将来のキャリアの広がり方には大きな違いがあります。ここでは代表的な違いを整理してみましょう。
項目 | 理学療法士 | 柔道整復師/鍼灸師 |
---|---|---|
主な勤務先 | 病院(急性期・回復期)、介護施設、リハビリ特化型デイサービスなど。医師の指示のもとでリハビリ業務を行うことが多い。 | 整骨院・接骨院、鍼灸院、美容鍼灸サロン、スポーツトレーナーとしてチーム帯同、訪問施術など。医療系に限らず、美容・予防医療・リラクゼーション分野でも活躍可能。 |
資格取得方法 | 大学または専門学校(3〜4年制)で所定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格。実習やレポートなど学習負担は重い。 | 柔道整復師・鍼灸師も大学または専門学校(3〜4年制)が基本。同様に国家試験合格が必要。学費や学習期間は理学療法士と大きな差はないが、東洋医学的なアプローチを学ぶ点が特徴。 |
独立開業 | 開業権はなく、基本的には病院や施設に所属して働く。フリーランスは可能だが制度上の制限が多く、収入面での安定性は低い。 | 柔道整復師は整骨院、鍼灸師は鍼灸院を開業できる。独立開業が現実的なキャリア選択肢となり、早い人で30代前半から店舗経営をスタートするケースもある。 |
保険の使用 | 医師の指示のもとでリハビリを行い、健康保険が適用される。ただし診療報酬の制約により、自由度は限定的。 | 柔道整復師は外傷治療で保険適用が可能。鍼灸師は一部疾患で保険適用可。それ以外は自費診療を組み合わせやすく、施術内容や料金設定に幅がある。 |
治療の自由度 | 医師の指示や診療報酬制度に基づくため、リハビリの内容はある程度限定される。自分の裁量で施術プランを大きく変えることは難しい。 | 柔道整復師・鍼灸師は患者の状態を見て、自ら施術内容を決定できる。自費施術を組み合わせることで最新の技術やサービスも取り入れやすい。 |
さらに詳しく見てみると…
- キャリアの広がり方の違い
理学療法士は主に病院や介護施設に依存するため、キャリアの方向性は「臨床経験を積んで主任や科長へ」「大学院に進んで教育・研究職へ」という限られたルートになりがちです。
一方で柔道整復師・鍼灸師は、臨床経験を積んでから 独立開業、美容・スポーツ・訪問施術、海外での活動 など幅広いキャリアが描けます。 - 働き方の柔軟性
理学療法士はシフト制勤務が多く、夜勤こそ少ないものの「土日も研修」「施設都合で残業」など拘束される場面も多いです。
柔道整復師・鍼灸師は予約制を取り入れている院が多く、 自分の裁量で働き方をデザインしやすい のが特徴です。 - 収入の仕組み
理学療法士は病院勤務の場合、公務員や医療法人の給与体系に従うため、昇給幅は限られます。
柔道整復師・鍼灸師は自費施術や独立開業によって「自分の努力が収入に直結する」仕組みがあるため、モチベーションにつながる人も多いです。

理学療法士を辞めてよかったと感じる人の共通点
実際にキャリアチェンジをして「やめてよかった」と語る人たちには、共通点があります。
- 20代のうちに行動した
→ まだ体力や吸収力のあるうちに新しい環境に飛び込むことで、再スタートを切るハードルが低かった。 - 医療職としての“軸”を大切にした
→ 「人の身体に関わる仕事が好き」「技術を活かしたい」という気持ちを持ち続け、それを別の形で実現できる環境を選んだ。 - 収入と働き方のバランスを考えた
→ 理学療法士としての限界を感じつつも、新しい職種で収入を維持または向上させ、ライフスタイルも改善できた。
まとめ:理学療法士をやめたくなるのは、あなたの感度が高い証拠
もし今、あなたが理学療法士としての将来に悩んでいるのなら、それは「違和感を見逃さない力」があるということです。
辞めること=逃げ、ではありません。
むしろ、自分に合った職場や、自分らしく働ける環境を探すことこそ、前向きな選択だといえます。
その一歩を踏み出すあなたを、私たちは全力でサポートします。
もし転職を検討しているなら、柔道整復師などの治療家の求人に特化したWELLジョブにご相談ください。
WELLジョブは全国の柔道整復師の求人を保有していて、非公開求人もあるので求人数は全国トップクラスです。
なぜ非公開にするのかというと
一般に公開すると応募が殺到してしまうような優良求人が多いからです。
- 医療・治療業界に精通したアドバイザーが対応
- 20代~30代前半の転職実績が豊富
- ライフスタイルや性格に合った職場を提案
- 完全無料、LINEで気軽に相談可能
書類作成や面接対策などの転職サポートも行っているので、初めての転職で不安がある人はぜひ利用してみてください。
