現在柔道整復師として働いている人も、これから柔道整復師になる人も、「柔道整復師の強みを活かした将来性」について気になっている人は多いでしょう。
この先、柔道整復師として働いていく上で、どのような強みがあるのかを知っておくことは大切です。
そこで今回は、柔道整復師ができる仕事内容の強み、国家資格を持つ柔道整復師の将来性に関する強みなどをご紹介します。
柔道整復師の強みとは何なのか、ここで一緒に考えていきましょう。
柔道整復師の強み①国家資格であること
柔道整復師になるには、国家資格が必要です。高校を卒業した後に「柔道整復師の養成課程」がある学校で学べば、柔道整復師の受験資格を得ることができます。資格試験に合格すれば、晴れて柔道整復師として活躍することが可能です。
医療関係の職種である「医師」や「看護師」も国家資格が必要ですが、医療関係すべての職種に国家資格が必要なわけではありません。たとえば「整体師」は民間資格であり、国家資格ではありません。
国家資格を持っている柔道整復師は、医療関係の職種の中でも大きな強みとなるでしょう。
キャリアアップを目指して転職する際も、国家資格があれば技術を証明することができるため、活躍の場はどんどん広がります。
柔道整復師は接骨院で勤務するイメージが強いですが、最近では様々な場所で活躍する柔道整復師が増えています。もしキャリアアップや年収アップ、スキルアップなどを目指しているなら、もっと視野を広げて転職先を探してみることをおすすめします。
柔道整復師の強み②保険診療が一部認められている職種
柔道整復師の強みは、保険診療が一部認められている職種であることです。保険診療とは、患者さんが診療費の一部負担分を支払い、残りの費用を保険者に請求する「受領委任払い制度」という方法のことです。柔道整復師は、この制度を利用することが特別に認められています。
たとえば、「理学療法士」は柔道整復師と同じように国家資格を持っていますが、保険の取扱いをする資格は持っていません。
保険診療ができることは大きな強みとなるので、以下で詳しく解説していきます。
施術管理者になれば保険診療を行うことができる
柔道整復師が保険診療をできるようになるには、「施術管理者」になる必要があります。施術管理者とは、保険診療の取扱いができる資格のことです。
以前は柔道整復師の国家資格を持っていれば保険の取扱いができましたが、平成30年4月より、2つの要件を満たすことが必要になりました。施術管理者になるには、一定期間の「実務経験」と「2日間の施術管理者研修の受講」が義務付けられています。
実務経験は、施術管理者の届出をする時期によって必要年数が異なります。複数の勤務先での経験年数を合算することも可能ですが、自己申告ではなく、証明書が必要になるので注意しましょう。
施術管理者研修は、土日祝日の連続した2日間で合計16時間の講習を受けます。受講には、20,000円の受講料を支払った上で申込をする必要があります。施術管理者研修は決まった日程で行われるため、(公益財団法人)柔道整復研修試験財団の公式サイトを確認しておきましょう。
患者は費用負担が軽減されるので安心感がある
柔道整復師は保険診療が可能なので、患者さんは診療費の一部を負担するだけで施術を受けられます。そのため痛みを抱える患者さんは、マッサージ店などに行くよりも安心して柔道整復師から施術を受けることができます。
保険の取扱いができることは、施術を行う側の柔道整復師だけでなく、施術を受ける側の患者さんにとってもメリットが大きいのです。
診察から治療まで柔道整復師が判断できる
柔道整復師は、診察から治療まで自分の判断でできることが大きな強みです。たとえば、リハビリテーションの専門職である「理学療法士」は、医師の指示に従って治療を行います。自分の判断で治療方針を決めることはできないため、決定権はありません。
しかし、柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫・打撲・筋腱損傷など、業務の範囲内であれば、自分の判断で治療を行うことができます。これは、医療関係の職種の中でも数少ない職種にしかできない行為なので、柔道整復師の大きな強みとなるでしょう。
柔道整復師の強み③開業することが可能
柔道整復師は、開業できることが大きな強みです。開業権を持っている職種でも、どのように起業すれば良いのか、何ができるのか、と悩む職種は少なくありません。その点、柔道整復師なら開業後のイメージをしやすいことがメリットと言えるでしょう。
では、具体的にどのようなメリットがあるのかご紹介します。
柔道整復師は開業権を持っている
柔道整復師は、開業権を持っていることが大きな強みです。たとえば「整体師」は開業権を持っていますが、国家資格ではなく民間資格である上、保険の取扱いができません。
また、国家資格を持っている「看護師」や「理学療法士」でも開業権はなく、個人で保険の取扱いをすることはできません(勤務している病院でのみ可)。
つまり、柔道整復師は診察から治療まで行うことができ、医師と同じように開業権がある上、保険の取扱いも可能です。医療関係の職種の中でも、柔道整復師は大きな強みがあると言えるでしょう。
開業後のイメージをしやすい
柔道整復師は、開業後のイメージをしやすいことも強みの1つです。自分の判断で診療から治療まで行えるため、患者さんの悩みや不調を改善することができます。
たとえば、エステサロンや整体院は治療行為を行えないため、不調を改善することはできません。今の状態から悪化しないようにケアしたり、不調が起こらないように予防したりすることしかできないのです。
しかし、柔道整復師なら痛みを抱えている患者さんを治療できるので、患者さんからも信頼され、患者さんは安心して施術を受けることができるでしょう。
このように柔道整復師は治療行為を行える職種のため、開業後の施術プランなどをイメージしやすいことがメリットです。
開業すれば大幅な年収アップも狙える
開業を目指す柔道整復師は多く、そのメリットは大幅な年収アップを狙えることです。柔道整復師として開業すれば、年収1,000万円も夢ではありません。
もちろん、開業は誰でも簡単にできるわけではありませんが、しっかりとプランを練り、様々なことを学べば成功することも十分に可能です。
そのため、日々スキルを磨き、意欲的に学んでいくことができれば、柔道整復師の将来性に大きな期待が持てるでしょう。
柔道整復師の強み④様々な転職先・働き方がある
柔道整復師の強みは独立開業だけでなく、働き方・転職先が多岐にわたることも強みの1つです。柔道整復師の活躍の場は接骨院や整骨院のイメージが強いですが、様々な転職先や働き方を選ぶことができます。
そのため、自分自身が理想とする働き方を叶えやすいと言えます。「どんな患者さんと向き合いたいのか?」「どんな手技を極めたいのか?」というビジョン次第で、選択肢はどんどん増えていきます。
では、どのような転職先があるのか、ここで確認しておきましょう。
病院や診療所
多くの柔道整復師は、接骨院や整骨院などの診療所や治療院で勤務していることでしょう。もちろんこれらの診療所も転職先の1つですが、柔道整復師は病院で働くことも可能です。
診療所や治療院では、おもにマッサージなどのケアが多いかもしれませんが、整形外科などの病院では、骨折・脱臼・捻挫・打撲などの外傷治療を行うことが多いです。
実際に治療行為を行う機会は病院のほうが格段に多いため、スキルアップを目指している柔道整復師は、病院へ転職することで技術を磨くことができるでしょう。
介護施設
柔道整復師は、介護施設でも需要が高い職種です。高齢化社会に伴って、介護を必要としている高齢者が増えているため、「機能訓練指導員」として働くことができます。
柔道整復師であれば機能訓練指導員として活躍することができ、寝たきりにならないための歩行訓練など、身体機能や運動能力に対してサポートすることが可能です。
また、ケアマネジャーの資格を取得すれば、介護施設で管理職として働くこともできます。柔道整復師は、複数の資格を取得することでキャリアアップや年収アップにつながることも強みの1つと言えるでしょう。
スポーツトレーナー
柔道整復師という仕事の強みは、医療機関で働くことだけでなく、様々な分野で活躍できることです。現在は健康ブームが追い風となり、スポーツジムの数はどんどん増えています。柔道整復師の転職先の選択肢として、スポーツジムでスポーツトレーナーとして働くこともできます。
スポーツジムでケガをした人の応急処置ができるため、柔道整復師の需要は高いでしょう。
また、プロスポーツチームやクラブチームの専属トレーナーとして活躍することも可能です。技術と経験を積んでいけば、トップアスリートや有名スポーツチームの専属トレーナーとしてスカウトされることも夢ではありません。
スポーツトレーナーとしての主な仕事内容は、ケガの応急処置やリハビリに加え、選手のコンティション調整やトレーニングプランの作成まで関わることも可能です。
柔道整復師の転職先や活躍の場はどんどん広がっており、将来的にも柔道整復師の強みとなっていくことでしょう。
柔道整復師は転職先が多いのがメリット!
柔道整復師には様々な強みがありますが、その中でも、転職先の種類が多いことは大きな強みです。「スキルアップしたい!」「年収をアップさせたい!」という希望を叶えるために、今こそ転職を検討してみるのも良いでしょう。
しかし、いざ転職活動を始めようとしても、求人サイトが多くてどれを見れば良いか迷ってしまいますよね。
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