現在柔道整復師として働いている人や、これから就職しようとしている人は、柔道整復師の離職率がどれくらいなのか気になっていませんか?「柔道整復師の離職率は高いからやめとけ」と聞いたこともあると思いますが、実際どれくらいの離職率になるのかはわからないですよね?
辞めてしまう柔道整復師が多い接骨院で働いている場合は、「こんなに辞めるのは自分の接骨院だけ?」それとも「他の接骨院も同じなのかな?」と気になったことはありませんか?。
そこで今回は、「柔道整復師の離職率はどれくらいなのか」について解説します。
柔道整復師と同じ医療福祉関係である「看護師」や「介護士」の離職率にも触れていますので、業界の離職率について考えていきましょう。
現在勤務している接骨院の離職率が高いなら、離職率の低い職場に転職して、働きやすい環境を手に入れることをおすすめします。
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柔道整復師の離職率はどれくらい?
柔道整復師の離職率はどれくらいなのか知っていますか? 柔道整復師だけにフォーカスしている離職率に関する公表されている正式なデータはありませんが、「サニタス調べ」によると以下のようになっています。
柔道整復師の新卒の離職率は約10%、柔道整復師全体の離職率は約15%です。3年以内の離職率については、約30%となっています。しかしこの数字だけ見ても、柔道性風刺の離職率が高いのか低いのかわからないですよね。
では、産業別の離職率を見てみましょう。
令和2年の上半期だけのデータを見ると、柔道整復師が含まれる「医療・福祉関係」の離職率は8.8%です。
労働者数の統計では、医療・福祉関係への入職者が 762.6千人(約763万人)となっており、全産業の中でもっとも多いというデータがあります。しかし、入職者が多い一方で、医療・福祉関係からの離職者数は 668.4 千人(約668万人)にものぼります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-1/dl/gaikyou.pdf
令和2年の全期を通して産業別に見てみると、医療・福祉関係の入職率が14.7%、離職率が14.2%となっており、入職率と離職率がほぼ同じです。
つまり医療福祉関係は、入職者が多いものの、それと同じくらい辞めてしまう人も多いということになります。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/kekka_gaiyo-02.pdf
また、職種別に見てみると、以下のようなデータもあります。
医療福祉関係の仕事である「看護師」の場合、平成27年度の大阪府看護職員の離職率は13.1%となっています。
同じく医療福祉関係の仕事である「介護士」の場合、平成29年度の離職率は16.2%です。
(http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf)
令和2年度の「介護士」の離職率は14.9%となっています
(http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2021r01_chousa_kekka_gaiyou_0823.pdf)。
職種別の3年以内の離職率については正確なデータがありませんが、医療福祉関係の業界の中でも、柔道整復師の離職率は高めであることがわかります。看護師の離職率が高い!!と世の中的に言われている事を考えれば、柔道整復師の離職率も同様なので非常に離職率が高いと言えるでしょう。
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「柔道整復師は離職率が高いからやめとけ」と言われる理由とは?
柔道整復師の離職率が高めであることはわかりましたが、ではなぜ退職してしまう人が多いのでしょうか? ここでは、柔道整復師の離職理由についてご紹介します。(※サニタス調べ)
同率1位:仕事がきつい・ハードワーク(全体の7~8割)
柔道整復師の離職理由としてもっとも多いのは、仕事がきついことです。柔道整復師はハードワークのため、体力的にきつくなって辞めてしまうケースが非常に多いです。
立ち仕事であることはもちろん、力が必要になる施術も少なくありません。そのため、体力にあまり自信がない人にとっては非常につらい仕事になるのかもしれません。
疲れがたまる分お休みが多ければ良いのですが、柔道整復師の年間休日数は少ないと言われており、年間休日数の少なさもまたハードワークを助長させると言えます。
同率1位:拘束時間・就業時間が長い(全体の7~8割)
勤務先にもよりますが、柔道整復師の仕事は拘束時間が長いことが特徴です。接骨院がオープンしているのは9時~18時くらいだとしても、実際の勤務時間は12時間程度になることも少なくありません。
これは柔道整復師に限らず、他の医療関係者も同じような状況になる場合が多いです。診療前の準備や清掃、休憩時間前のレジ締め、終了後の清掃や片づけなど、やることがたくさんあります。
「中休みがあるから実働は少ないですよ!!」と求人票に書いてあったとしても注意は必要です。勤務先によっては、接骨院自体の休憩時間は2~3時間ほどあっても、実際に休憩できるのは30~40分程度というケースもあるのです。そのため、就業時間が長いことが理由で辞めてしまう柔道整復師も多いです。
同率1位:給与が少ない・思ったより稼げない((全体の7~8割)
役職や雇用形態にもよりますが、柔道整復師は給与が少ないと言われています。歩合制であっても、実際に働いてみると、思ったよりも稼げない場合もあるでしょう。
給与が少ないことは、大きな離職理由となります。
独立開業すれば年収1,000万円も夢ではないため、そんな話を聞くと今の職場を辞めたくなってしまう人も多いでしょう。しかし、独立開業するとなると様々なリスクが出てくるため、簡単に踏み切れいない人も少なくありません。
4位:キャリアアップできる環境がない(全体の2割)
柔道整復師としてスキルを磨きたい人にとっては、キャリアアップできる環境がないと辞めたくなってしまうでしょう。
今まで経験したことのない施術の機会があると思って入職したのに、実際に勤務してみると担当させてもらえない場合もあるかもしれません。
また、接骨院自体の教育制度が整っていない場合は、研修などの機会もなく、将来的に不安をおぼえて退職する人もいます。成長を感じる事が出来なくなってしまい退職する人も少なくないのが柔道整復師業界と言えます。
5位:人間関係がうまくいっていない(全体の1割)
柔道整復師に限らず、どんな職場にもあるのが「人間関係」の問題です。職場の人間関係がうまくいっていないと、出勤するのが憂うつになり、退職したくなってしまうでしょう。
とくに、個人の接骨院では経営者のカラーが強くなり、雰囲気に合わないと働くことがつらくなってしまいます。スタッフ同士で解決できれば良いですが、スタッフとも仲が悪い場合には、退職せざるを得なくなってしまうでしょう。
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退職しようか悩んだらどうすれば良い?
今の職場がどんなに嫌でも、生活のことを考えるとすぐに辞めるわけにはいきません。今後のキャリアプランのこともあるので、よく考えて決断する必要があります。
では、退職しようか悩んだら、どうすれば良いのでしょうか? 退職する際に気をつけるべきポイントについて解説していきます。
一般的には2週間前に申告すれば退職できる
柔道整復師に限らず、一般的には2週間前に申告すれば退職できるとされています。しかし、社会人としての常識で考えると、少なくとも1ヶ月前には申告するのが妥当です。引継ぎなどを考えれば、もう少し時間がかかる事もあります。
契約条件によっては1~2ヶ月前に申告しなければいけない場合もあるので、契約条件を確認しておきましょう。一般的には2週間と言われていたとしても、接骨院の状況を考え、立つ鳥跡を濁さずで退職する事をお勧めします。狭い業界になる為にあえて揉めて退職しないようにしましょう。
社会人としての常識をわきまえ、職場に迷惑をかけないことが大事
たとえ職場の人間関係が悪い場合でも、社会人としての常識をわきまえて、職場に迷惑をかけない辞め方をすることが大切です。
「少しくらい困らせたい」と思うほどに恨みがあっても、感情にまかせて行動すると、後々の人生で必ずしっぺ返しがあるものです。それが人生というもの。
憎らしい同僚や上司がいるならなおさら、同じ土俵に立ってはいけません。大人として、また社会人として冷静な態度をとり、改めて立つ鳥跡を濁さずに退職しましょう。
また、お世話になった接骨院なので、最低限のマナーとして引継ぎできる期間を考慮して申告することが大切です。柔道整復師は狭い業界なので、綺麗に辞めるように心がけましょう。
転職先が決まってから退職するのがおすすめ
転職する決意ができてもすぐには辞めず、次の転職先が決まってから退職するのがおすすめです。転職先が決まっていないのに退職してしまうと、転職先が決まるまで無収入です。
無収入になると生活に余裕がなくなるため、焦って転職先を決めてしまう場合があります。焦って転職先を決めるとミスマッチの職場を選んでしまう恐れもあり、転職に失敗するケースが多いです。
そのため、すぐにでも辞めたい気持ちを抑えて、転職先が決まってから退職するようにしましょう。退職を決めたのであれば、転職の準備もしっかりする事が大切です。
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柔道整復師の転職先の選び方
柔道整復師の転職先は様々な場所がありますが、どのように選べば良いのでしょうか? ここでは、転職に失敗しないための「柔道整復師の転職先の選び方」をご紹介します。
退職理由を明確にする
柔道整復師の転職先を選ぶ際には、退職理由を明確にしておくことが重要です。「転職先を決めるのに、なぜ退職理由が関係あるの?」と思うかもしれませんが、そもそも転職とは、退職に至った問題を解決するためにするものです。
もちろん柔道整復師の中に、「キャリアアップしたい」などの前向きな退職理由もありますが、「仕事がきついから」というネガティブな退職理由で辞める人も多いはずです。
その場合、ワークライフバランスを保てるような残業の少ない職場や、休日をしっかり取れる職場に転職するのがベストでしょう。しかし、求人票に記載された給与が高いと、どうしても惹かれてしまうのではないでしょうか?
たしかに給与が高いのは魅力的ですが、ハードワークを解決できなければ転職を繰り返すことになります。それだけは避けたいので、まずは退職理由を明確にしておきましょう。
転職先の雰囲気や内部事情をリサーチする
柔道整復師の転職先を選ぶ際は、職場の雰囲気や内部事情をしっかりリサーチすることが大切です。職場の人間関係は働く上で重要なポイントになるため、どんな人が働いているのか、どんな雰囲気の職場なのか、を事前に確認する必要があります。
また、一人当たりの施術人数は多すぎないか、どんな施術を行っているのか、についても確認しておくと良いでしょう。もちろん、残業や休日などの労働条件もしっかりと確認しておく必要があります。
しかし、求人票だけで確認するのは限界があるので、実際に足を運んでみるのもおすすめです。しかし面接だけで10も20も受ける事は現実的な時間を考えると現職を対応しながらでは難しいですよね?そんな時に力になるのがWELLジョブになります。
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柔道整復師が転職で悩んだときに相談できる場所は?
柔道整復師が転職しようか悩んだときに、相談できる場所はあるのでしょうか? 身近に相談できる人がいれば良いですが、もしいない場合は、WELLジョブに相談してみましょう。
WELLジョブは柔道整復師などの治療家に特化した転職サービスのため、求人の紹介や転職サポートを受けることができます。応募書類の書き方や面接対策などのサポートが可能なので、転職の成功率がアップするでしょう。
また、休日や給与などの条件や待遇についても、あなたに代わって交渉いたします。一人では難しい転職活動も、WELLジョブに相談すればスムーズに進められます。
全国トップクラスの求人数を保有しているので、あなたの希望の条件を叶える求人がきっと見つかるはずです。
たとえば、拘束時間が長い勤務先を避けたいなら、シフト制の治療院を探したり、休日が少ない勤務先を避けたいなら、完全週休2日制の治療院を探したりすることも可能です。
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