柔道整復師として接骨院や整骨院で働いている人は、自分がきちんと評価されているのかわからないと不安になりますよね。
日頃から技術を磨いてスキルアップしていても、評価制度がないとその頑張りと技術向上を誰にも認めてもらえません。しかも、入職当時と技術レベルが変わっていない同僚や後輩と給料が同じとなれば、仕事へのモチベーションも上がらないでしょう。キャリアアップに向けての評価制度がないなら年収をあげるのも難しいのかな?と感じて転職するこも視野に入ってくるでしょう。
そこで今回は、柔道整復師の評価制度について解説します。勤務先に評価制度があるとないとでは、3年後のキャリアビジョンが大きく変わってきます。
柔道整復師の評価制度とはどのようなシステムなのか、評価制度があるとどのようなメリットがあるのか、をご紹介します。
評価制度のある治療院への転職も視野に入れて、柔道整復師としてのキャリアアップ・年収アップを目指しましょう。
評価制度がない接骨院で働き続けるリスクとは?
評価制度がない接骨院で働く一番のリスクとして考えられるのは、「自分自身の働きが正当に評価されない」ということです。究極的には頑張っていても、頑張っていなくても、評価がわからない(評価されない)という事です。
では、自分の働きが正当に評価されないと、どうなるのでしょうか?
評価制度がない接骨院で働き続けるリスクについて、より詳しく解説していきます。
成長の実感がなく、モチベーションを保てない
柔道整復師は専門技術を必要とする仕事ですが、実際に行う業務は、毎日同じことの繰り返しです。ある程度のパターンさえ把握すれば、想定外のケースに遭遇する機会は少ないでしょう。つまり日々の業務の中で急激な成長を感じる瞬間は少ないのです。
そのため、評価制度のない接骨院で働いていると、スタッフ本人に向上心がなければ、日々近しい業務を行うことになります。しかし、近しい業務を繰り返すという事はそれでは成長の実感を味わうことができず、モチベーションを維持して働くことができないでしょう。
また、接骨院などの治療院は閉鎖的な空間のため、外部の情報や刺激を受ける機会も少ないのが特徴です。毎日同じスタッフと顔を合わせ、同じ仕事の繰り返しとなれば、成長している実感を持てなくても不思議ではありません。
明確な目標を持っている人は、まわりに影響されずにそれに向かって行けるでしょう。しかし、とくに目標や目的がない場合は、何を目指せば良いのかを見失ってしまう柔道整復師も少なくありません。評価制度がある為に、日々の目標がもて、キャリアが描けるためにモチベーションが上がるとも言えます。つまり評価制度がなければ、柔道整復師として働きは占めた数年は問題ありませんが、長く働くほどに働くことに楽しさも充実感も感じられなくなってしまうことも多いのです。
能力が高くても低くても、給料が変わらない
評価制度のない接骨院では、施術に対する能力が高くても低くても同じ給料です。役職がつけば給料が上がる可能性はありますが、一般職員であれば人によって給料が変わることはないでしょう。
個人の働きが評価されないということは、頑張っても給料が変わらないということです。つまり、この先スキルアップをしても給料が変わる可能性は低いため、将来に不安を感じてしまう柔道整復師は少なくありません。
どんなに院内の同僚からの評価が高くても、院外である患者様からの評価が高くても、評価制度がなければお給料が変わらない可能性が高いと言えるのです。
これ以上スキルアップできない
評価制度のない接骨院で働くリスクは、自分自身がスキルアップするチャンスも奪ってしまうことです。評価制度があれば、高い評価を受けるためにスキルアップを目指す柔道整復師が増えます。
しかし、評価制度がなければ何をしても給料が変わらないため、今以上にスキルアップする意欲がなくなってしまうのです。中には、「無駄な努力をする意味はない」とネガティブな気持ちのまま仕事を続ける柔道整復師も出てくるかもしれません。
このように、評価制度がないとスタッフの意欲を奪ってしまうため、スタッフの技術が向上する可能性もなくなります。すると、患者さんの満足度も徐々に下がっていき、経営者にも打撃を与えることになるでしょう。
柔道整復師のキャリアプランの描き方!5年後のイメージを持とう
ここまでは、評価制度のない接骨院で働くリスクについて解説してきましたが、中には、きちんと頑張りを評価してくれる治療院もあります。
今働いている接骨院に評価制度がなく、冷静に考えてメリットが少ないなら、正当に評価される治療院への転職を検討してみるのも良いでしょう。
ここでは、柔道整復師のキャリアプランの描き方について解説します。将来、どのような柔道整復師になりたいのかをイメージしながら読み進めてみてください。
柔道整復師として5年後にどうなっていたいかイメージする
柔道整復師としてのキャリアプランを描くには、3年後、5年後にどうなっていたいのかをイメージすることから始めましょう。今の就業先で働き続けるイメージが持てないのであれば、それは評価制度がないことが理由かもしれません。
自分がなりたい姿や、本来あるべき姿をイメージできなければ、この先スキルアップすることはないでしょう。スキルアップしないということは、給料アップも待遇変更も現実的には上がる可能性が低いと言えます。
今の給料のまま、待遇のままで不満も不安もない人は問題ありませんが、「本当にこのままで大丈夫なのか?」と将来に不安を抱えている人は、本気で将来について考えてみることをおすすめします。つまり柔道整復師としての転職を視野に入れると良いでしょう。
ケアマネージャー・針灸師などの資格取得で専門分野を増やす
柔道整復師としてキャリアアップを目指すなら、専門分野を増やすことがおすすめです。柔道整復師が活躍できる施設は多岐にわたるため、専門分野を増やすことでキャリアの幅が大きく広がるでしょう。
たとえば、機能訓練指導員として介護福祉施設やリハビリ施設などで働けば、接骨院や整骨院とは違ったキャリアを形成することができます。介護領域の実務経験が5年以上あれば、ケアマネージャーの受験資格を得られるため、ゆくゆくは給料アップにもつながるでしょう。
また、針灸師の資格を取得すれば、給料アップに直結する治療院も少なくありません。今の勤務先で給料アップを望めないようなら、別の治療院でキャリアアップを目指すこともおすすめです。
【柔道整復師の年収アップのコツ】働き始めて給料が変わっていないなら要注意
柔道整復師のキャリアプランが見えてきたところで、年収アップについても考えてみましょう。
現在の接骨院で働き始めてから、お給料が変わっていない場合は要注意です。3~5年たっても給料が変わらないなら、このまま働き続けても年収がアップする可能性は低いです。あらためて思い返してください。今の職場で評価制度はありますか?お給料を決める為の目標を決めたり、考課はありましたか?
もしも思い返してもそんな記憶がなければ、その場合は、転職を検討してみることをおすすめします。ここでは、柔道整復師の年収アップのコツについて解説します。
評価制度のある接骨院に転職する
現在の治療院に評価制度がないなら、評価制度のある接骨院に転職することをおすすめします。評価制度がある接骨院なら、スタッフの頑張りが正当に評価されるため、頑張った分だけ給料も上がる可能性が高いです。
しかし、評価制度は法人によって大きく異なるため、どのような評価制度を行っているかをチェックすることが重要です。評価には個人の主観が入りやすいため、客観的に評価されるシステムである必要があります。
たとえば、施術のスキルが高いか、売上に貢献しているか、患者さんからの評判が良いか、などを数値化している評価制度なら安心できるでしょう。
面接時に評価制度に聞く事ももちろん重要な事になりますが、面接前にどのような評価制度なのかより詳しく確認したければWELLジョブに登録して、実際に入職した柔道整復師の口コミを聞く事も転職活動では重要な事と言えます。
歩合制の治療院に転職して年収アップを目指す
柔道整復師として年収アップを目指すなら、歩合制の治療院に転職するのがおすすめです。歩合制の治療院なら、頑張れば頑張るほどお給料が増えます。
歩合制を取り入れている治療院の場合、給料ではなく報酬の可能性もあります。社員として保障されているわけではないため安定性はありませんが、逆に考えると、歩合制の場合は良くも悪くも評価制度は明確になっている為に、自分の頑張り次第では大きく稼ぐことも可能です。
もちろん、歩合制でも社員として採用されるケースもあるため、必ずしも個人事業主とは限らないでしょう。ただし、将来的に独立開業を目指している人は、手始めにフリーランスの柔道整復師として活動し、独立開業の為のプレ期間として経営を学ぶ事もアリかもしれません。
いずれにしても、歩合制の場合は働きがそのまま収入として入ってくるので、大きなモチベーションになります。今まで評価制度がなくてやる気を失っていた人は、意欲的に仕事ができるようになるでしょう。
勤務している接骨院(整骨院)に評価されるには?
評価制度を実施している治療院に転職したとして、勤務している接骨院や整骨院に評価されるには、どうすれば良いのでしょうか?
どれだけ貢献しているかを意識する
柔道整復師として評価されるためには、勤務している接骨院や整骨院に貢献することが大切です。
経営者側の視点でいうと、「自分の治療院にどれだけ貢献しているか」がスタッフ個人の評価基準になります。売上アップに貢献してくれるスタッフには、高い給料を払ってでも雇い続けたいと思うはずです。
スタッフ側の視点でいえば、治療院への貢献度が「給料アップ」や「役職アップ」として現れます。高く評価されるためには、成長意欲を持ち続け、日々の業務で向上心を忘れないことが大切です。
成長意欲を持って働く
柔道整復師として成長している実感が持てれば、さらに成長意欲が湧いてきます。自分の成長が評価されて給料アップにつながれば、さらにやる気が湧いてくる……という好循環が生まれます。
逆に、評価されなかった場合には、評価されるためにスキルを磨き、日々努力して成長しようとするスタッフが増えます。この状態になれば、スタッフ同士が良い影響を与え合い、どんどんスキルアップしていくことができるでしょう。
意識の高いスタッフが増えれば、治療院の集客や事業拡大にもつながります。事業が好調ならば、給料もアップする可能性があります。
このように、評価制度を実施している治療院で働けば、さまざまな好循環によってモチベーションを維持して働き続けることができます。
評価制度がある接骨院で柔道整復師として働くためには?
現在の勤務先で評価されるために努力をしても、そもそも評価制度がない接骨院ではキャリアアップや年収アップを目指すことは難しいと言えます。
では、評価制度がある接骨院で働くためには、どうすれば良いのでしょうか?
転職を考える場合には、評価制度がある接骨院の求人を見つける必要があります。では求人票に「評価制度有」等の記載があるかと言えば、ほとんど記載はないと言えます。つまり求人票以外のホームページなどから評価制度があるかないか?を調べる必要もあります。
自分一人で評価制度があるかないかを調べる事が出来るのかな?と心配になると思いますが、WELLジョブなら、評価制度のある治療院の求人を紹介してもらうことが可能です。WELLジョブは、柔道整復師などの治療家に特化した転職サービスのため、あなたにぴったりの求人を見つけることができるでしょう。
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