柔道整復師が機能訓練指導員になれば給与はどれくらい上がる!?【2023調査】

機能訓練指導員になったら?
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今注目を浴びている「機能訓練指導員」という言葉、聞いたことがある柔道整復師の方も多いのではないでしょうか? デイサービスなどの介護施設で、筋力の低下予防や健康維持を目的とした回復訓練や機能訓練、ストレッチの指導、痛みの緩和を目的としたマッサージ、レクリエーションなどを実施する職業のことを「機能訓練指導員」といいます。

柔道整復師の方の中には「そんな資格あったかな?」と感じる方もいるでしょう。実際には、“機能訓練指導員”という名前の資格があるわけではありません。看護師または准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、はり師・きゅう師といった医療系国家資格のいずれかを取得している人が、機能訓練指導員として働くことができます。

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目次

機能訓練指導員とはどのような仕事内容ですか?

機能訓練指導員は、“利用者の日常生活機能の維持あるいは向上、またはその減退を防止するための訓練を有する”と認められる者である必要があります。そこで、先ほど挙げた専門職の方々が機能訓練指導員としての役割を確立し、技術とサービスの向上に努め、地域包括ケアシステムの構築に寄与することを目的に、2019年12月 1 日、日本機能訓練指導員協会が設立されました(初代会長は日整・工藤会長)。

具体的な機能訓練指導員の仕事は、怪我や病気、加齢などで援助が必要になった方にリハビリや機能訓練を行い、自立した生活を送れるように支援することです。機能訓練指導員の活動は、医師の管理下で行われるリハビリとは違い、介護支援専門員が作成するケアプランに基づいて行われます。高齢化社会の中で、要介護者を少しでも減らせるよう、医師の助言や他の業種の意見を取り入れながら、適切な機能訓練サービスを提供していく必要があります。

機能訓練指導員は、特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの介護施設において、必ず一人以上配置をする決まりとなっています。人材不足が慢性化している介護分野において、特に需要の高い職種であるといえ柔道整復師の方にも最近人気になっている職種です。

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機能訓練指導員になるために必要な資格はありますか?

先述したとおり、機能訓練指導員とは介護保険法により決められた職種のひとつで、資格そのものは存在しません。その代わり、看護師または准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、はり師・きゅう師のいずれかの医療系国家資格を取得している必要があります。どの資格も取得するには、専門の学校や養成所に数年間通い、国家試験に合格する必要があるので、誰もがなろうと思ってなれる職業ではありません。逆にいえば、これらの資格を所有している方は、狭き門を通る貴重な切符を手にしているということです。つまり柔道整復師の方にとって転職先を広げるチャンスがあるという事になります。

上記のいずれかの資格を所有していれば、それだけで就職先や転職先に応募することができ、すぐに実務経験を積んでいくことができます。しかし、機能訓練指導員として活動するには、他の介護施設・事業所での取り組みを学習するなど、サービスの質の向上が求められることが多いようです。スキルアップ講座やセミナー研修を受けた経験があれば、転職の際に有利に働くかもしれません。

また、はり師・きゅう師は、平成30年度から、一定の実務経験を要件に機能訓練指導員になることができるようになりました。機能訓練指導員の供給が需要に対して足りていないことが、鍼灸師が機能訓練指導員になれるようになった理由の一つだと言われています。ただし、はり師・きゅう師が機能訓練指導員になるには、はり師・きゅう師以外の機能訓練指導員が在籍する施設で、半年以上の実務経験を積むことが必要になります。

そして、柔道整復師の資格を持つ人が機能訓練指導員になる場合は、一人一人の体の状態に合わせた運動指導ができることが強みになるでしょう。柔道整復師が機能訓練指導員として働けば、骨折や脱臼、捻挫などの損傷の治療を専門とし、筋力トレーニングやストレッチなどの運動による機能訓練を得意とするため、身体の状態を知ってケアするスペシャリストとして重宝されることは間違いありません。

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柔道整復師が機能訓練指導員になったらどのような施設で働けますか?

機能訓練指導員の勤務先としては、大きく分けて2つあります。

1つ目は「介護福祉施設」。介護福祉施設とは、デイサービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどのことを指します。サービスの中の運動時間を使って、レクリエーションなどを加えながら機能回復訓練を行ったり、他のスタッフに対して指導方法をアドバイスしたりするのが基本の業務になります。

介護施設で機能訓練指導員として働く場合は、介護施設を住まいとしている入居者や、デイサービスなどに継続的に通う高齢者の方々を相手にすることが多く、一人の利用者と長期的に関わりやすいです。また、施設の人員配置によっては、機能訓練指導員が身体介護や送迎などの業務も並行して行う場合もあります。柔道整復師の方の中には最初はレクリエーションに抵抗がある方もいるかもしれませんが、慣れればとても楽しい時間となります。

2つ目が「要介護者向けの医療施設」。要介護者向けの医療施設とは、介護療養型医療施設や病院併設型リハビリステーション、介護老人保健施設などのことを指します。医師や看護師が常勤で配置されている場所であり、比較的重度の障害を抱えている方が多く利用されます。そのため、機能訓練指導員は在宅復帰ができるように機能回復訓練指導を行っていく必要があります。より専門的なリハビリをおこないたい人や、スキルアップの望む柔道整復師の方は、医師などの医療関係者との連携をしながら働けるのでオススメの職場です。

特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの介護施設において、機能訓練指導員は必ず一人以上配置をする決まりとなっているため、いずれにせよ常に需要の高いポジションだといえるでしょう。

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柔道整復師が機能訓練指導員になったらお給料は上がりますか?

高齢化社会である日本において、介護業界は人材不足が深刻になっており、機能訓練指導員は非常に重宝されています。その分好待遇の求人も多く、求人数も増えている状況にあります。

具体的な給与は勤務地によって異なりますが、厚生労働省が発表した「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、平成30年度の機能訓練指導員の平均給与額は344,110円というデータが出ています。同調査によると、2009年から機能訓練指導員の平均給与額は34万円前後をキープしているようです。また、厚生労働省の「介護職員の処遇改善についての取組」の資料によると、機能訓練指導員は医療介護職の中で看護職員の次に高い賃金となっていました。

機能訓練指導員は、一般的に給与が低いと言われる介護職の中でも、資格手当などで比較的高い給料を期待することができます。ただし、機能訓練指導員はさまざまな医療系国家資格保有者で構成されているため、取得している資格や勤務施設によって給与には差が出てきます。

柔道整復師の整骨院での平均年収は300~400万円程度といわれていますが、介護の現場で機能訓練指導員として働いた場合は、400~500万円台を狙うことも可能です。整骨院での収入と比べると、平均的に50〜100万円ほどの年収アップを見込めるので、金銭面においては大きな利点があります。

また、機能訓練指導員として5年以上の実務経験を積めば、ケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格を得ることもできます。そうすると、活躍の場はさらに広がってゆきます。

機能訓練指導員としてキャリアアップを考えるなら、まずは主任や施設長などを目指すのがいいでしょう。主任や施設長になると、人材育成や経営管理などの責務は増えますが、さまざまな知識や経験を得ることができ、自然とマネジメントを学ぶ事も出来る為に自身の成長に繋がります。

またキャリアアップの一つの手として、福祉施設の独立開業も選択肢に入ります。デイサービスやショートステイでは機能訓練指導員を一人以上配置するよう義務化されていますが、柔道整復師が機能訓練指導員として独立開業をすれば、自分以外の機能訓練指導員を探さなくて済みます。介護業界全体が人手不足な中、良い人材を探すのは骨が折れますが、機能訓練指導員を自分で補えるのは大きなメリットだといえます。

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機能訓練指導員のやりがいは?

機能訓練指導員は、一人一人の患者さんや利用者の方々に直接指導を行う、関わり合いの多い職業です。日常生活の中で不便を感じている利用者の方から「階段の上り下りがしやすくなった」「以前より長い距離を楽に歩けるようになった」「ベッドから楽に立ち上がれるのが嬉しい」などといった声がダイレクトに届くことが、やはり一番のやりがいだといいます。感謝の言葉を直接伝えられ、自分が役に立っていることを実感できることは、喜びだけでなく大きな自信にもなるでしょう。

一方、大変なことが多いのも現実です。例えばデイサービスなどでは、仕事の一部として入浴介助や、車いすやベッドからの移乗などがあり、足腰に負担が掛かることが多く、いかに体力に自信がある柔道整復師と言えども、体力的に不安に感じることも少なくないようです。また機能訓練だけでなく、食事の配膳や送迎の業務まで依頼されることがあり、機能訓練指導員としてのリハビリに集中できないという声も聞きます。一長一短あるため、自分が大切にしたい条件と照らし合わせて考えてみてくださいね。

また魅力としては、ワークライフバランスを取りやすいという点も大きなメリットとして挙げられます。土日も出勤となる施設が多いですが、勤務時間は8時から17時、9時から18時などといった日勤帯であることが多く、残業はなるべくしたくない、プライベートの時間も大切にしたいという方には適しているのではないでしょうか。

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これからの介護分野に必要不可欠な存在である「機能訓練指導員」。キャリアアップや給与アップに関心がある方には、特にオススメしたい選択肢です。もちろんどんな仕事内容なのかもっと詳しく聞きたい!そんな方もお気軽に相談ください。少しでも興味がある柔道整復師の方は、機能訓練指導員を目指してみてはいかがでしょうか?

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