柔道整復師として働く皆さんは、どのような志を持ってこの職業を目指しましたか? 「自分一人の手腕で活躍できそう!」「昔、整骨院の先生に治療してもらったときに感動して、自分もやりたいと思った」など、熱い思いをもってこの職種を目指した方もいるかもしれません。
そういったピュアな気持ちで勉学に励み、合格率7割を切る国家試験に合格して、やっと柔道整復師として活躍できるにもかかわらず、柔道整復師の離職率は高い現状にあります。あらゆる業界において、新卒就職者の30%程度は3年以内に職場を辞めてしまうと言われています。
そこで今回は、柔道整復師の退職理由について調査してみました。
これから退職を考えている柔道整復師も、すでに辞めてしまった柔道整復師も、ここでチェックして採用試験に活かしていきましょう。もし転職・就職でお悩みであれば、お気軽にこちらからお問い合わせください。
柔道整復師はつらい?離職率が高い?辞めたい理由を調査!
専門学校などに通って柔道整復師の国家資格を取ったのに、なぜ柔道整復師は離職者が多いのでしょうか?
いろいろな退職理由が考えられますが、ポジティブな理由としては独立開業する人が多いことも1つの理由です。では、独立開業以外、つまり一見するとネガティブな理由には、どのような退職理由があるのでしょうか?
多くの柔道整復師に考えられる退職理由を以下に5つ挙げてみました。
・拘束時間が長く休みが取れない
・将来性がない・キャリアアップやスキルアップを望めない
・年収が低い・評価制度がない
・人間関係が上手くいかない
・やむを得ない事情による退職
上記の退職理由を見てみると、柔道整復師の仕事そのものがつらいというよりは、労働環境がつらくて辞めてしまう人が多いようです。
仕事自体は柔道整復師として働く事が好きなのに、労働環境が悪くて辞めてしまうのはもったいないですよね。もし現在勤務している環境が悪いなら、転職して労働環境を改善することをおすすめします。転職する事でもっと柔道整復師の仕事が好きになり、誇りを持てる可能性が高いからです。
また、柔道整復師としてキャリアアップやスキルアップを目指しているのに、その制度が整っていない場所で働いている人も多いようです。前向きに知識や技術を高めていきたいという向上心がある人こそ、転職を検討してみることをおすすめします。
このように、離職する柔道整復師は少なくないので、決してあなただけが辞めたいと思っているわけではありません。退職理由を今一度しっかりと見直し、今後のキャリアプランを練っていきましょう。
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退職理由①:拘束時間が長く休みが取れない
柔道整復師の退職理由上位は、「拘束時間が長い」ということです。拘束時間が長いわりに、まともに休憩時間を取れなかったり、休日が少ないと感じていたりする柔道整復師は少なくありません。土日も診療している治療院の場合は、どうしても休日が少なくなってしまう印象です。
診療時間・休憩などによって一般的な職業に比べると拘束時間が長い
拘束時間が長くなる理由としては、残業や治療院の診療時間に合わせた勤務が原因だと考えられます。
たとえば、事務系職種で働いている人は、一般的に定時は9~17時です。定時で帰ることができないとしても、一般的に残業は1~2時間くらいが妥当でしょう。事務系職種にも様々な仕事がありますが、昨今はライフワークバランスを重視している企業が多いため、サービス残業を廃止したり、早めに帰るように推奨されたりしています。
柔道整復師の場合は診療時間そのものが長い治療院もありますが、診療の開始時間から終了時間の前後に準備や片づけなどの業務もあるため、どうしても拘束時間が長くなってしまうのです。
たとえば、診療開始が9時だとしても、8:00~8:30には出勤して清掃や朝礼などをすることも多いでしょう。昼の休憩時間が長いことも、拘束時間が長くなる理由の1つです。治療院の休憩時間が2~3時間になることも多く、その分退勤時間が遅くなります。
さらに、閉院が18時くらいの治療院なら良いですが、仕事帰りの人を狙った治療院は20時くらいまで診療している場合も少なくありません。そうなると、閉院後の片づけや清掃などがあるため、一般的な職種に比べると最低でも2~3時間ほど残業時間が長くなるケースが多いです。
その一方で快適に働く柔道整復師もいる!
とはいえ、すべての柔道整復師が残業が多い働き方をしているわけではありません。中にはワークライフバランスを保てる職場で働いている人もいます。「柔道整復師の仕事はこんなもんか」と諦めずに、労働環境の整った治療院への転職を検討してみましょう。
現在の職場でハードワークに悩んでいるなら、快適に働ける環境に転職することをおすすめします。
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退職理由②:将来性がない・キャリアアップやスキルアップを望めない
柔道整復師の資格を持つ人は起業意識が高いといわれていますので、キャリアアップやスキルアップを目指している人は多いはずです。しかし、将来性の観点で見れば接骨院などの治療院が乱立し、競争が激しくなっており、廃業する接骨院も一定数は出ている状況です。
柔道整復師の数も年々増えているので、転職する際にも競争率が高くなり、転職の難易度が高くなってしまうのです。
また、研修制度が整っている治療院もありますがまだまだ完ぺきとは言えず、仕事に就いたのにスキルアップができないという場合も想定されます。比較的給料も少ないため、将来性がないという理由から異業種へ転職する人も少なくないのが現状です。
退職理由③:年収が低い・評価制度がない
柔道整復師の退職理由として次に多いのが、年収が低いということです。柔道整復師の年収は地域やスキルの高さなどによって大きく異なりますが、入職したばかりの頃は年収が低く、正当に評価されていないと感じる人も多いでしょう。
しっかりとした評価制度のある職場なら年収アップのチャンスもありますが、ワンマン経営の治療院の場合には年収が上がる可能性が低く、モチベーションを保ちながら仕事をすることが難しくなります。
一方、分院がたくさんあるような大手治療院なら、役職が上がったり、経営を任されたりして出世のチャンスもあります。大きな治療院だからといって年収が高いとは限りませんが、評価制度が整っている可能性が高いため、キャリアップのチャンスも多いでしょう。
また、大きな治療院のほうが相対的には福利厚生も整っているケースが多いため、家族との時間を大切にできたり、待遇が良かったりして充実した生活を送れる可能性があります。
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退職理由④:人間関係が上手くいかない
柔道整復師の退職理由で少なからずあるのは、職場の人間関係が上手くいかないことです。これは柔道整復師に限ったことではありませんが、閉塞した空間の中で働く柔道整復師は、人間関係の問題を抱えていることが多いです。
たとえば、苦手な同僚や横柄な上司などがいる場合は、出勤するのが苦痛になり、精神を病んでしまうこともあるかもしれません。柔道整復師はやりがいのある仕事なのに、職場の人間関係が原因で働きがいを失うい、それが退職理由になってしまう事は非常にもったいないことです。
職場の人間関係を構築するのが苦痛すぎて独立開業を目指す人もいると思いますが、独立開業も決して楽ではないため、もっと前向きな理由で開業すべきでしょう。もし今の職場に苦痛を感じているなら、環境の良い職場へ転職することをおすすめします。
退職理由⑤:やむを得ない事情による退職
柔道整復師の中には、本当は辞めたくないけど辞めなければいけない事情を抱えている人もいます。たとえば、転居や定年、子育てや介護などが理由で働いている接骨院を辞めてしまう人もいるでしょう。
独立開業している柔道整復師に定年はありませんが、勤務している柔道整復師には定年がある場合もあります。本当はもっと働きたいのに、年齢による肉体的な衰えなどを感じると、辞めざるを得ない状況になる場合も多いのです。
また、転居が伴う場合は現在の職場で働くことが難しくなるため、やむを得ず転職することになります。結婚などのライフステージの変化によって、子育てや家族の介護をしなければいけない状況になることも少なくありません。そうなるとフルタイムで働くことが難しくなるため、柔道整復師自体を辞めてしまい一般職に転職する方もいます。
しかし、柔道整復師の働き方は多岐にわたるので、フルタイム以外の働き方ができる職場への転職を検討してみてはいかがでしょうか? 柔道整復師の仕事に魅力を感じているなら、無理に異業種や他職種に転職するよりも、柔道整復師として働き続けるほうがメリットは大きいはずです。
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「辞めたい」が強ければWELLジョブに相談しましょう!
ここまで、いろいろな柔道整復師の辞めたい理由を紹介してきました。まずお伝えしたいのは、「辞めたい」という思いが強いのであれば、辞めてしまった方がいいということです。なぜなら、今いる職場の環境が急にガラッと変わることはほとんど無いためです。急に休みが増えたり、お給料が増えたり、パワハラがなくなり辞めたいという感情が払しょくされることはありません。これらを我慢し続けて、再起不能になった時の方がもっと怖いですし、リスクも高いです。そのため、辞めたいという気持ちが強いのであれば今すぐにその場を離れることをオススメします。
「辞めるのは逃げじゃないか?」「みんな頑張って続けているのに、私が我慢できないだけじゃないか?」と思うかもしれませんが、時代も大きく変わり今や転職は一般的なことであり、みんなに自由に職業を選択する権利があります。若手だけではなく40代でも50代でも転職先の求人があるのが現在の求人市場になります。逃げだと思わずに積極的に転職してしまいましょう。
退職理由をまとめておく
現在退職を考えている人や、すでに辞めてしまった人は、他の柔道整復師の退職理由がわかって「自分と同じだ」と思った人も多いでしょう。柔道整復師は離職率が高めの職種なので、決してあなただけが辞めたいと思っているわけではありません。そして柔道整復師を嫌いになって辞めたい人は少なく、今の労働環境や人間関係に不満があるだけな方がほとんどです。
退職理由には様々な事情や原因が考えられますが、転職したことがきっかけで快適に働いている人も多いのです。苦痛を強いられる環境で無理に働き続ける必要はないので、あなたが感じている退職理由を明確にまとめておきましょう。
なぜなら、転職の採用試験の際は退職理由をよく聞かれるからです。実際の退職理由はネガティブなことが多いですが、あまりネガティブな言い方をするのはおすすめできません。採用担当者に悪い印象を与えてしまうので、できるだけ前向きな回答を用意しておく必要があります。
何度も転職するのは注意
ただ一つ注意点があるとすれば、何度も転職を繰り返すのはNGです。何度も転職をするはめになるのは、事前の情報収拾が足りていなかったり、整骨院と自分との相性をしっかり見極めないまま転職しているからです。そしてどんなに良い転職先でも、働いていればきつい事や辞めたくなるようなことは1度や2度はあるでしょう。その都度転職してしまえば、それは自分自身の社会人としての考え方を変える必要もあります。
そうではなく、1度や2度の嫌な事があったとしても長く続けられる環境を探すこと、自分の“辞めたい理由”を叶えられる環境にいくことが大切です。自分に合う就職先を知って、納得できる場所に身を置くためにも、WELLジョブに登録して、是非気軽に相談してみてくださいね。
どこで求人を探せば良いの?
退職理由が明確になったら、転職活動をスタートさせましょう。といっても、求人サイトが多すぎてどこで求人を探せば良いのかわからないですよね。そんな人は、WELLジョブに相談してみてください。
WELLジョブは柔道整復師などの治療家に特化した転職サービスなので、利用すれば柔道整復師の転職成功率がアップする可能性があります。
全国の求人を保有しているのはもちろん、応募書類の作成や面接対策などのサポートが充実しているのも特徴です。転職活動は自分一人で行うと苦痛ですが、相談できる人がいればスムーズに進めることができるでしょう。
転職先の給料に満足できない場合は、給料や待遇の交渉などもWELLジョブが代行することが可能です。柔道整復師で求人を探している人は、ぜひWELLジョブに登録してみてください。